白夜城ブログ

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魔道書店の稀書目録 ペンの天使に悪魔の誘惑 (一迅社文庫アイリス) 魔道書店の稀書目録 ペンの天使に悪魔の誘惑
7/18発売
盗まれた〈天使の書〉の噂を聞きつけてメイザス魔道書店にやってきたジールは、奴隷にのようにこき使われている天使達と出会い、〈天使の書〉を買い戻すために書写師として働くことになる。ジールにだけは優しい悪魔の如き美貌と性格と能力を持つ店主と、天使のような(見た目の)少女の魔道ファンタジー。

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 四区の新年会にお呼ばれした。
 始めの三日間は地元で過ごし、その後はお呼ばれすれば出かけるのが習わしだ。
 広い車の中、エンダーの膝の上に座るノイリは、ニアスとラクサと向き合う格好でとても嬉しかった。
 危ないからマルタはカルティと一緒に留守番。身の回りの事は竜族のティラがしてくれる。彼女は別の車に、ヘイカー達と一緒に乗っている。その他、護衛が十人もいるのだ。
 警護すべき王族の内二人が軍人なので、十人はとても多い気がした。
「四区は本当に薄暗いですね、エンダー様」
「目に頼りすぎると本能を失いからな。夜になると真っ暗闇にするんだぞ」
「真っ暗! 恐いです」
 星もない、真っ暗な地下の街。音を頼りにできる闇族ばかりの国だからこそ、そんな事をするのだ。
「ラクサと一緒に寝てもらうといい。ラクサ、いいな」
「いいよ。そうしないと、ニアスが心配して一緒に寝るでしょ」
「確かに、一番過保護なのはニアスだなぁ」
 エンダーが笑い、ニアスがふんとそっぽを向く。
 ニアスは優しいけど厳しいから、もう一緒には寝てくれないだろうけど。
 ラクサにからかわれてニアスは無愛想になるが、何も言わなかったからノイリも言わない。
 ラクサも冗談で言っているのだから、本気になって否定する方がおかしくなる。
「しかし、ここの城は本当におかしなデザインだな」
 ニアスの呟きを聞いて、ノイリは馬車から顔を出して城を見上げる。
「普通だと思います」
「普通?」
 ニアスが顔をしかめる。
 ノイリは、暗くそびえる城をもう一度見る。
「…………地上の人達のイメージ的には、一番普通です」
「地上の連中は、地下を暗黒街だとでも思っているのか」
「魔王城みたいで格好いいです」
「そういえば、ノイリは四区の上に住んでいたんだったな」
 地域的な物ではなく、世界的なイメージだとノイリは思ったが、互いに互いをあまり知らないので仕方のない誤解だ。ノイリは誰かに聞いたのではなく、勝手にそう思っていたのだから。
「五区のお城はとても綺麗で立派で驚きました」
 暗い四区にそびえ立つ城も綺麗だが、暗いので全貌が見えないのだ。それがとても不気味でいかにも魔物の城である。
「会議が終わるまではあそこに泊まるんですね」
 ニアスもラクサも一緒だ。二人は軍人で、ラクサは女王付きの近衛だが、王族であるためこういった行事の時はそちらを優先する事を許される。
 だからみんな一緒。とても嬉しい。マルタがいないのは少し寂しいが、ノイリがいては親子水入らずになれないのでちょうどいい。

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2008/08/23   窖のお城   232コメント 2     [編集]

Comment

 

G863   四区の上ですか…   2008/08/24   [編集]     _

ってコトは、る~ちゃんの派遣されてる処とは違う…のかな?

…ってそもそも時間の流れもちょっとばかし違うよね。

864     2008/08/24   [編集]     _

実は、タイトルの『12話』だけでは何の12話だか分らなかった自分がいる。

詐騎士の12話にはなかったから、これは共通の章じゃないってことでいいんだよね……?


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